対象疾患
訪問施術を行うことで改善のみられる疾患の一部です。
このページに記載されていない疾患も対応させて頂いておりますので
諦めずに私たちに一度ご相談ください。
小児脳性麻痺(CP)
小児脳性麻痺(CP)について
小児脳性麻痺とは、胎児から生後4週までに何らかの原因で脳を損傷する事で起こります。
運動障がいが多いですが、他の症状も合併する可能性があって麻痺の重症度も様々です。
脳の損傷自体は進行しませんが、症状の出現が早いと首が座る3か月頃、
遅くても2歳頃までに徐々に運動発達が遅れる事が多いです。
施術の効果
身体の成長に追いつかずに体の歪みに繋がったり一度習得した運動が再び出来なくなったりする事もありますので、 出来る限り早期にマッサージを開始する事で進行の予防や症状改善に繋がりやすくなります。
脳室周囲白質軟化症(PVL)
脳室周囲白質軟化症(PVL)について
脳室周囲白質軟化症(PVL)とは、早産などの脳室周囲に血液を送る血管が未熟な為に、血圧が低下したり血液バランスが崩れたりすると、栄養を運ぶ血液が流れにくくなり脳室周囲の白質部分に損傷が起こりやすくなることをいいます。
脳室周囲には下肢の運動神経繊維が多い為に下肢の痙性麻痺などの症状が多い出現しやすいです。
また、出生後33週未満に特徴的に起こる脳障害で脳性麻痺の原因となることもあります。
特に下肢の筋肉の硬直が出現し動作に支障が出る症状が多いです。
施術の効果
2歳頃迄の早期にマッサージや理学療法等を開始することで、脳の代償機能が働いて、大きく改善を見込める場合があります。
筋ジストロフィー(CMD)
筋ジストロフィー(CMD)について
筋ジストロフィーとは、遺伝子異常による筋疾患の総称です。
遺伝子異常によって筋肉細胞を維持する為の必要な物質が作れない為に、筋肉が壊れてしまい筋力低下が起こります。
先天的に症状が見られる場合と、3~5歳頃から主に発育遅延(歩行などの動作困難)・全身の筋力低下・側弯や各関節拘縮・仮性肥大が出始める場合があります。
進行すると心電図や呼吸、言語能力が低下することもあります。
関節周囲が拘縮しないようにマッサージや理学療法、装具、手術などを用いて筋肉の痛みを緩和していくことが望まれます。
施術の効果
特にマッサージでは側弯予防や関節拘縮の進行を遅らせ、ふくらはぎの緊張や痛みを取り除くことを目的とします。
染色体異常
染色体異常について
染色体異常とは、先天的な染色体異常(構造や数など)による諸症状を表す障がいです。
代表的なものとしてダウン症(21トリソミー)、エドワード症候群(18トリソミー)などがあります。
症状は様々ですが、筋の低緊張による姿勢維持困難・足関節の内反・便秘・特徴的な顔立ちなどが一般的に見られます。
施術の効果
特に個人差はありますが、側弯や円背、便通が良くなったという改善報告を得られています。
てんかん
てんかんについて
てんかんとは、脳の正常機能を一過性に妨げる異常な電気信号(放電)による意識変化、不随意運動、痙攣、知覚異常が典型的に起こります。
高頻度の発作が起こると脳性麻痺や運動機能障がいなどの発達遅延に繋がる事もあり、逆に脳性麻痺がてんかんに繋がる場合もあります。
全般発作・部分発作・突発性てんかんなど発症時間や症状が様々ですが、点頭てんかん(ウェスト症候群)が有名です。
施術の効果
マッサージ施術を開始しててんかん発作が起こりにくくなったという報告を頂いています。
廃用性萎縮
廃用性萎縮について
廃用性萎縮とは、長期に渡る筋肉の不使用などで起こる筋萎縮です。
様々な心身の機能低下(関節拘縮・骨粗鬆症・起立性低血圧・便秘・精神性疾患・発達障がいなど)にも繋がります。
寝たきりのお子さんに多く見られる症状です。
施術の効果
マッサージや理学療法による筋萎縮を防止する事で運動能力・内臓諸機能の向上が見込めます。
発達障がい
発達障がいについて
発達障がいとは、先天的要素が強い疾患であり広汎性発達障害・ 学習障害(LD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)の3種類に分類されます。
環境への適応・言語発達の遅れ・限定的な興味(こだわり)が3歳頃までに現れます。
また自閉症やアスペルガー症候群も発達障害の一つです。同じ発達障がいでも症状はそれぞれ大きく異なります。
施術の効果
マッサージによる施術が子どもの精神的な安定・症状緩和に繋がることが多いです。
※発達障がいのお子さんの場合は、症状によっては保険適用の対象外の事が多いです。
その場合、自費での医療マッサージのすすめや、ご家庭で保護者様が行って欲しいマッサージの指導を行います。